よくある症状
めまい
めまいの原因は様々です。内耳の異常や血圧低下・貧血、ストレスなども考えられますが、場合によっては脳の異常によることもあります。原因が様々なため、何科を受診してよいか迷うこともあると思います。かかりつけ医に相談し、一度は頭部CT、 MRIなど画像検査を受けてください。
頭痛
頭痛には、急性の頭痛と、慢性の頭痛があります。急に痛くなった頭痛は、脳出血などの危険性があり、一刻も早く頭部CTやMRIなど検査が必要です。慢性の頭痛については、いろいろな原因で起こりますが、適切な診断と、症状にあった薬を飲み続けることが必要です。特に慢性の片頭痛に関しては「CGRP抗体医薬」が有効であり、月1回の皮下注射で、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを抑えることで、片頭痛発作の頻度と重症度を減らせます。
物忘れ
物忘れについては、早期発見と適切な診断治療が大切です。軽度認知障害(MCI)と呼ばれる認知症の一歩手前の状態で、記憶力や注意力などの認知機能に低下が見られるものの、日常生活には大きな支障がない状態から、海馬の萎縮を伴うアルツハイマー型認知症、幻覚を伴うレビー小体型認知症など様々あります。自己判断をせずに物忘れなどの気になる症状がある場合は早めの受診をお勧めします。
診断には頭部CTなど画像検査と、問診による認知機能検査が必要です。アルツハイマー型認知症の可能性があれば、脳に蓄積するアミロイドβを除去する「アミロイド低下療法」の適応もあり、早期の治療が望ましいと考えられます。
しびれ
手足が「ピリピリ」「チクチク」するなどのしびれは、脳、脊髄、末梢神経などいずれの部位の異常でも起こります。診断のためには脳、脊椎などの画像検査、場合によっては手足の末梢神経の検査も必要となります。
ふるえ
手足や体のふるえの原因は様々で、体のホルモン異常やパーキンソン病などの病気、良性の本態性振戦もあれば、ストレスや飲んでいる薬の影響などもあります。脳神経内科では、ふるえ方や診察により、ある程度の鑑別ができますので、一度受診してください。
むせる
食事の時にむせるようになった、飲み込みにくいと感じることがあります。加齢などによる舌や喉の筋力の低下(オーラルフレイル)などが知られていますが、神経疾患の進行でも嚥下機能の低下がみられます。また、隠れ脳梗塞など小さな脳梗塞が増えると、誤嚥が増えることがあります。専門医を受診し、頭部CTなど画像検査を受けることをお勧めします。
つまずき
足が前に出ない、つまずく、歩きにくいなどの症状がある場合は、老化現象や筋肉の低下などのほか、パーキンソン病などの脳の病気、脊椎症などの脊髄の病気、などが考えられます。一度、内科や整形外科、脳神経内科などの専門医に受診してください。
しゃべりにくさ
呂律が回らない、しゃべりにくいと感じる場合、緊急を要するものとしては脳梗塞の初期の可能性があります。また、当院が専門とするパーキンソン病などの神経疾患の可能性も考えられます。頭部CTなど画像検査も必要です。
てんかん
意識がボーッとする。覚えていない、あるいは体がぴくぴくすることがある場合は、てんかんなどの病気の可能性があります。てんかん発作を繰り返すこともあり、てんかん専門医や脳神経内科・脳神経外科・精神科などの受診をお勧めします。頭部CTなどの画像検査、脳波などの検査が必要です。
むずむず脚症候群
寝ているときなどに、脚に「ムズムズする」「かゆい」「ピリピリする」などの不快な感覚が現れ、足を動かさずにはいられない衝動に駆られる疾患です。鉄分不足が主な原因ともいわれますが、脳内神経伝達物質ドーパミンの機能低下も原因の一つと考えられており、パーキンソン病との関連も疑われます。当院のような脳神経内科の受診をお勧めします。
詳しくは、日本神経学会ホームページ「一般の方へ」をご覧ください。