医療法人 潤生会 脳神経センター 阿賀野病院

TEL
0250-68-3500
文字サイズ
小 中 大

看護部のご案内

看護研究

当院は、脳神経内科疾患を中心に診療している医療機関です。「脳神経内科って何?」「どんな病気を診療しているの?」「脳神経センター阿賀野病院は、どんな病院なんだろうか?」とお考えになる方も多くおられるのではないかと思います。そのため、当院の現状を患者さんやご家族、慢性期看護に興味をお持ちの看護師、看護補助者など多くの方に、当院の特色をご理解いただくことを第一に考え、当院の看護研究を紹介させていただくことにしました。

研究実績

年度 テーマ 発表場所 発表者
平成27年度 食べる楽しみを援助する~摂食・嚥下カンファレンスの事例から~ 第56回日本神経学会学術大会サテライトプログラム「メディカルポスターセッション」 看護部 捧 裕子、杉本 渚、落合 美恵子
口腔水分計を用いた口腔ケアアセスメントの効果~肺炎合併回数の比較検討から~ 第46回日本看護学会慢性期看護抄録集2015 p357 看護部 捧 裕子、落合 美恵子
皮膚水分量に着目した適切な皮膚保湿剤の選択 第46回日本看護学会慢性期看護 看護部 俵田 智佳子、伊藤 エリ、杵渕恵美子、落合美恵子
平成26年度 神経変性疾患の長期経管栄養者における口腔乾燥と肺炎~口腔水分計による調査結果から口腔環境を考察する~ 第45回日本看護学会慢性期看護 看護部 捧 裕子、志田 泰世、落合 美恵子
OHスケールによる褥瘡発生リスク評価に基づく体圧分散マットレスの使用状況の調査 平成26年度新潟県看護協会看護学会 看護部 藤井 妃呂子、落合 美恵子
平成25年度 口腔清拭前後の口腔内細菌数の変化の検討~ポビドンヨード含嗽水と水道水の比較~ 平成25年度新潟県看護協会看護学会 看護部 鈴木 寛子、鈴木 直子、阿部 文子
平成23年度 パーキンソン病患者の嚥下障害を考える~藤島式嚥下障害グレードと身体運動機能を調査して~ 「臨床看護」Vol.38(2012年3月) No.3、p378-383 看護部 捧 裕子、高橋 裕子、落合 美恵子
平成22年度 パーキンソン病患者の嚥下障害をきたす要因の検討~藤島式嚥下障害グレードと身体運動機能を調査して~ 平成22年度新潟県看護協会看護学会 看護部 捧 裕子、高橋 裕子、坂井 貴子、木村 幸枝
パーキンソン病関連疾患患者の食事に関する調査~摂食・嚥下に関する調査結果からわかったこと~ 平成22年度新潟県看護協会看護学会 看護部 中澤 栄里子、高橋 裕子、捧 裕子、坂井 貴子、木村 幸枝、杵淵 恵美子

病棟の現場で生じる疑問をテーマとしています

当院はパーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症など神経変性疾患と総称される神経の難病を中心に診療しています。これらは根本的治療法がないため、患者さんの症状は少しずつ進行し、日常生活にも多くの介助を要する状態となります。そのため、日常の診療における看護の比重が非常に大きい疾患を扱っていると言えます。

看護の比重が大きい神経変性疾患においては、病気の原因のほか、看護の点でもわからないことが多数存在します。これに対して病棟の現場で試行錯誤して答えを見出す方法の一つとして看護研究を位置づけています。

そのため、進行期の神経変性疾患の患者さんへの日常の看護で生じる疑問を中心に、研究結果を現場に還元できるテーマで研究を行っています。患者さんの多くが高齢者であるため、超高齢化社会を迎えた我が国の医療現場にも研究結果を還元できる、意義の大きいものと考えています。

看護教育の一環と考えています

医療に携わる者は生涯勉強が必要であると考えます。医学は常に進歩し、新しい知見、技術も次々に出てくる中、看護研究は看護教育に非常に有用な手段であると考えています。

看護教育において、手取り足取りの教育が必要なのはおそらく最初の1~2年程度で、それ以降は、看護の現場で患者さんや日常業務を通じて成長していくのではないでしょうか。その中で解決法がわからない難しい問題に出会うことが必ずあると思います。

そのような問題を科学の視点で解析し解決するのが看護研究であり、その過程で多くの知識を吸収し、科学的な物の見方や考え方を身につけられるのではないかと考えています。

研究に精通した医師とともに行っています

上司から看護研究を行うように言われ、「え~、私ですか?」と、戸惑いの声を上げる方も多いのではないでしょうか? 医療機関によっては、看護研究は運の悪い人にあたる罰ゲーム的な要素があるかもしれません。

しかし、人は知識に対する欲求を本能的に有しているため、未知のことが明らかとなる看護研究は、本来は非常におもしろいものであると思います。

では、看護研究が嫌われる理由はなんでしょうか?多くの要因があると思いますが、一つには「そもそも何をしたらいいのか分からない」「どうやって研究結果を解析すればいいのか分からない」「統計なんて、全く意味不明!」など、「わからない」ということが根底にあるのではないでしょうか。

そのため、新潟大学に勤務し当院で診療を行っている、研究に精通した医師に協力を依頼し、同医師の指導・監修のもと、すべての看護研究を行っていくこととしました。

これにより看護研究の醍醐味を感じ、内外の学会での研究発表や論文の記載、多くの方との議論などを通じて、看護師の成長と臨床現場のレベル向上に活かしていきたいと考えます。この試みは平成25年度から開始し、新潟県内外の各種学会での発表をしております。

■お問い合わせ
本研究に興味を持った方、当院に興味のある方は、ぜひ下記までご連絡ください。
多くの方と一緒に研究ができることを、スタッフ一同切に希望しております。
0250-68-3500
ページトップへ戻る