新型MRI装置の安全研修会を開催しました

新型MRI装置の安全研修会を開催しました

当院では、最新鋭の超伝導型MRI(1.5テスラ)装置を8月に導入し、3か月が経過しました。高精細な画像により診断にも大いに役立ち、患者さんからも好評をいただいております。

一方、高性能化と同時に磁場が強くなったことによる注意点や配慮すべき点など、安全使用のための体制づくりについて、11月9日(水)放射線科長を講師として看護部を対象とした安全研修会を開催しました。

MRIはX線による被ばくが無い反面、強力な磁場に伴うリスクがあることを忘れてはいけません。アメリカで発生した6歳の男児の事故事例の紹介や、ちょっとした不注意により点滴スタンドや車いすまでもが吸着されてしまった事例など、実際の状況写真を見てその危険性を再確認しました。

MRI室の入室にあたっては、患者さんの身体から取り外しが必要な、メガネやヘアピン等はもちろん、最近はカラーコンタクト・マスカラやネイルアート等にも注意が必要です。またやけどへの対応のためのポジショニングや、さらには当院では特に配慮が必要な脳深部刺激システム(DBS)における対応等について具体的な説明がありました。放射線科では、前室に最終チェックとしての注意事項を分かりやすく掲示するとともに、点滴スタンド・ストレッチャー・車イスは色の異なるMRI室専用のものを使用しています。患者さんが安心・安全な検査を受けられるよう、検査に関わるスタッフが互いに連携・確認し合うことの重要性を再認識しました。

最後に、実際に当院で撮影した各部位の精細なMRI画像を参考とし、研修を終了しました。

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