MRI装置の安全研修を開催しました

MRI(Magnetic Resonanse Imaging;磁気共鳴画像)では、磁気(磁力)と電磁波を使ってさまざまな角度から体の断層画像を撮影します。放射線を使用せずに体の内部を調べることができる検査です。
強力な磁場が発生するため、MRI室に金属などを持ち込んでしまうと、MRI装置へ吸着し、事故が起こる恐れがあります。
当院では安全な検査のため、定期的にMRI検査時の注意点などを研修会で再確認しています。今回は外部から講師を招き、主に看護師を対象とした研修会を開催しました。

吸着事故の事例紹介や、ハサミやドライバーなどが磁力によって壁に突き刺さる実験動画などを確認し、危険性がよりわかりやすい内容となっていました。最近の事故として、パイプ椅子が吸着されてしまった事例が写真つきでいくつか紹介されました。幸い、人的被害はなかったものの、装置の損傷や撮影不可期間の発生などの損害が出てしまったとのことです。

また、吸着して取れなくなってしまった時の対処方法として緊急減磁処置(磁力を弱める)を行う際の注意点や、局所高周波加熱の危険要因などの説明もありました。
MRI安全使用の研修会 2018年秋