新年のご挨拶 近藤浩

新年を迎え、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。昨年は新型コロナウイルス感染症で明け暮れた1年でした。 マスク着用、3密回避、手の消毒、体温測定など、新しい生活様式が、今や基本的生活習慣として定着しました。

多人数での飲食は感染のリスク要因であり、忘年会や新年会を自粛し、特別な年末年始を過ごされた方も多いものと思います。
現時点ではワクチン開発が急ピッチに進められていますが、供給には時間がかかりそうです。感染は拡大を続け、未だ収束の見通しは立たず、今年も引き続いてウィズコロナの時代を歩んでいかなければなりません。
このような状況下にあって、当院では感染を院内に持ち込まないため、来院される皆様にはマスク着用、手の消毒、検温をお願いし、面会制限、外出・外泊の制限を継続しています。職員も医療従事者としての自覚の下に健康の自己管理に努め、感染予防に努力しています。
当院は神経難病を中心とする脳神経疾患の専門病院として独自の役割を担っています。今後も感染拡大の長期化が予想される現状に於いて、いかなる環境下にあっても診療機能を維持し、皆様の健康と生活を守っていかなければなりません。ご不便をおかけすることが多いとは思いますが、これまで同様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
もはやコロナ前の時代には戻れず、社会の変革が否応なしに求められています。世界の歴史の中でも大きな事件として語り継がれるはずの時代を、我々は生きています。
今年がどうなるか予想はできませんが、コロナ禍を乗り越え、少しでも良い年となりますことを祈念し、新年を祝いたいと思います。

脳神経センター阿賀野病院院長  近藤 浩

雪の五頭山と月