旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は巳年です。十二支の6番目に当たりますが、十干と組み合わせますと、42番目の乙巳になります。
巳は蛇を意味しますが、蛇は脱皮を繰り返して新しく生まれ変わり、強い生命力があることから、復活と再生の象徴され、古来より不老長寿や豊穣、金運の神様として祀られており、縁起の良い動物として知られています。
また、ギリシャ神話に登場するアスクレピオスは、死人もを蘇らせる力を持ち「医学の神」「治療の神」として知られますが、いつも蛇が巻き付いた杖を持っていたそうです。
この蛇が巻き付いた杖はアスクレピオスの杖として知られており、医学関係のシンボルとされ、世界保健機関(WHO)や世界医師会(WMA)のマークなどに使用されています。
このように医療の世界では蛇は象徴的に崇められており、杖に巻き付いた蛇以外でも、日本医師会のマークを始め、様々なデザインの蛇が、医療関係機関のマークとして使用されています。
今年こそは、蛇のように脱皮して、暗い世相を抜け出し、景気が良くなって、金運がもたらされ、皆様方の健康が増進されることを切に願いたいと思います。
さて、2024年は、新年早々に能登半島地震が発生して甚大な被害が生じ、1年が経った今なお復興が進んでいません。
新潟県内でも、新潟市西区や江南区を中心として、大規模な地盤の液状化等により、2万4千棟以上にも及ぶ多くの家屋が被災しました。
その後、パリ五輪での日本選手の活躍や大リーグでの大谷選手の活躍など、明るい話題もありましたが、円安の進行、物価高、燃料光熱費の高騰などにより、生活は苦しくなるばかりです。決められた診療報酬の中で運営する病院経営も、大きな打撃を受けています。
そして、現在インフルエンザが大流行中であり、2019年末に中国の武漢に始まった新型コロナウイルス感染症も、変異を繰り返しながら、5年が過ぎた今なお蔓延が続き、予断を許さない状況が続いています。
このような状況下ではありますが、病院の改修工事は順調に進み、7月に竣工することができました。
そして、11月1日には開院50周年を迎えることができました。これも皆様方のご支援の賜物と感謝し、厚く御礼申し上げます。
また、病院裏に開院50周年を記念しての記念碑を建立し、開院50周年記念誌を発刊することができました。過去50年の足跡を記念として残し、次の世代にこれからの歴史を引き継ぐことができるよう精進していきたいと思います。
本年も病院運営には厳しい社会情勢が続きますが、職員一丸となってチーム医療を推進し、皆様方の期待に応えられますよう励んで参りますので、これまでに変わらぬご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。
最後に、本年が皆様方にとりまして、すばらしい年になりますことを祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。